非在の場を拓く
2019年3月
分担執筆(中村靖子編)
春風社の紹介文
「近代科学がもたらした技術は、いかに人間の想像力や表現手段を変容させてきたのか?文学、思想、哲学、神経科学、美術史などの諸分野を横断し、「非在の場」をめぐり思考する10の刺激的論考。」


ピカソと人類の美術
2020年4月
分担執筆(大髙保二郎・永井隆則編)
三元社の紹介文
「21世紀を迎えても生き続ける巨匠、ピカソ芸術の本質とは何か?
あらゆる時代、あらゆるジャンルの芸術に挑戦し、革新し、変貌を続けたピカソ。その創造力、生命力、冒険を国内外の精鋭が語り尽くす。」

古典主義再考Ⅰ
西洋美術史における「古典」の創出
2020年12月
共編著(木俣元一・松井裕美編)
中央公論美術出版社の紹介文
「「古典」はいかにして「古典」となったのか――
古代ギリシアから20世紀初頭までの西洋美術における「古典」の創出と制度化の問題に焦点をあて、規範的な「古典主義」概念に挑戦し、その多面的で複雑な歴史的様態を浮き彫りにする13篇の論考を収録。」
古典主義再考Ⅱ
前衛美術と「古典」
2020年12月
共編著(松井裕美・木俣元一編)
中央美術公論出版社の紹介文
「「古典」と「前衛」の相克――
芸術史と文学史の交差する視座から、20世紀の古典主義における多面性や矛盾、亀裂について考究し、当たり前とされてきた歴史認識について問い直す8篇の論考を収録。


聖性の物質性
人類学と美術史の交わるところ
2022年3月
分担執筆(木俣元一・佐々木重洋・水野千依編)
出版社の紹介文
「物質世界を生きる人間は、異界にある人ならざるものとどう相対してきたのか──日常世界とは異なる時空に神や霊的存在などがいる/あるとする考え方は人類におおむね共通する。通常の五感では関知しえないそれらの存在との相互交渉における物質性の諸相について、文化人類学と美術史が共同し、民族誌的報告や事例研究をもとに比較検討する。」
古宗教遺産テクスト学の創成
2022年3月
分担執筆(木俣元一・近本謙介編)
出版社の紹介文
「「祈り」という人類の普遍的・根源的営みのなかで構築された宗教は、それを信仰し担う人々により、多種多様な形をもって大切に守られ、伝えられてきた。また、一方で、人間と宇宙の根源的な在り方を規定する拠り所であるが故に、世界認識における解釈の対立を生じさせ、時には宗教間の軋轢や破壊を呼び起こすきっかけともなった。
「宗教遺産テクスト学」とは、人類によるあらゆる宗教所産を、多様な「記号」によって織りなされた「テクスト」とみなすことで、その構造と機能を統合的に解明し、人類知として再定義することを目的とし、「コト」と「モノ」を一体化する新たな学術領域である。
宗教遺産を人類的な営みとして横断的かつ俯瞰的に捉え、ひと・モノ・知の往来により生成・伝播・交流・集積を繰り返すその動態を、精緻なアーカイヴ化により知のプラットフォームを構築することで、多様性と多声性のなかに位置づける。
文理を超えた三篇七章、四十の論考により示される、人類の過去・現在・未来をつなぐ新視点。」


アナロジーの奇跡
―写真の歴史
2022年6月
カジャ・シルヴァーマン[著]
松井裕美・礒谷有亮[訳]
出版社の紹介文
「美術と文学、思想の横断的研究で知られる著者による写真論、待望の初訳! 過去の痕跡、指標、証拠、再現/表象、複製――人間が世界を把握するための手段――としてではなく、〈世界〉がみずからを現在や未来に向けて開示することとしての〈写真〉の歴史を描く、写真史を根底から刷新する試み。さまざまな事物をアナロジーで結びつけ続ける写真の共和国への誘い。」
戦争と文化
第二次世界大戦期のフランスをめぐる芸術の位相
2022年7月
分担執筆(大久保恭子編)
出版社の紹介文
「芸術・文化はつねに政治的側面を内包し、国家の存亡をかけた戦時下ではその相関関係はより緊密になる。
およそ20年の戦間期を経て再びの開戦、そして1940年には侵攻したナチス・ドイツにパリを占領されたフランス。だが戦時下においても、芸術家たちはそれぞれの方法・場所で活動を続けていた。錯綜する状況下、芸術家個人の思いや国の文化政策はいかなるものだったか。6人の美術史研究者が検証する。」
