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美術史のレポートの書き方⑥ モチーフの象徴性について知りたいときは?
作品を見ていて、このモチーフの意味はなんだろう、と、思う時があるのではないでしょうか。なぜかある作品の細部に目がとまり、気になって仕方がなくなる、そのような体験です。 作品のモチーフの意味を知る方法について、著名な絵画作品を例に紹介する入門書は数多くあります。...
「非合理な身体のための解剖学 :ハンス・ベルメールと〈交換可能性〉」(2022/1/27)実施報告
シュルレアリスムの芸術家として知られるハンス・ベルメールは、球体関節を用いた人形制作で知られているが、実のところその芸術実践は、人形制作にとどまらず、同時代の心理学や思想から着想を得た理論的著述や、実験的な身体像の素描など、多岐にわたる。...
1930年代創作版画研究のアーカイヴ(by 岩間美佳)
神戸大学博士課程後期課程(2020年度現在)の岩間美佳さんに、彼女が使用している1930年代創作版画研究のアーカイヴについてご紹介いただきました。 ***************** 近代日本美術史のうち、とくに大正期から1930年代の創作版画家の活動に関心があり研究対象と...
フランス公共彫刻研究アーカイヴ
公共彫刻は日常生活の場でも観光地にも溢れていますが、風景に溶け込んでいる場合も多く、気がつかずに通り過ぎてしまう人も多いかもしれません。しかしフランスの彫刻研究の分野ではアネット・ベッケルやアントワーヌ・プロスト、クレール・バルビヨンなどによる興味深い著書・論文が発表されて...
国際研究会『過去の巨匠と近代芸術』(東京大学・2020/01/22)実施報告
2020年1月22日に、東京大学駒場キャンパスにて、ジュネーヴ大学マルコ・ジャラとの共同企画で、『過去の巨匠と近代芸術 受容・反復・再解釈(19〜21世紀)』と題した国際研究会を開催いたしました。本研究会では、東京大学の三浦篤教授およびニューヨーク大学のトッド・ポーターフィ...
美術史のレポートの書き方 ⑤ 芸術家の言葉と向き合う
作品からいきなり芸術家の思想を読み取るのは至難の技です。そこで参考になるのが、芸術家の書いた文章です。今回は芸術家が書いたものにどのような文章があるのかご紹介します。 (1)書簡 芸術家の書簡は、専門家により編纂され、なかには詳細な注がついているものもあります。例えば19世...
芸術家・文学者の蔵書アーカイヴ
芸術家の本棚をのぞいてみたい、と思ったことはないでしょうか。学部生時代に、印象派研究の重鎮セオドア・レフが1960年に執筆した論文 "Reproductions and Books in Cezanne Studio" を読んでとてもワクワクしたのを覚えています。芸術家がど...
美術史のレポートの書き方 ④ 背景を知る/探る
美術作品を多角的に分析する手がかりとなるのが、その背景知識です。作品がなぜある形式をとり、なぜ特定の意味を成すのか、このことの背景には、数多くの外部的な要因があります。より広い事象に目を向けてみれば、戦争や不況といった政治的・社会的な要因は芸術を大きく変えるものですし、作品...
美術史のレポートの書き方 ③ 作品分析の仕方(内容編)
さて、作品の形式的な特徴を掴んだら、次はその内容に踏み込んで分析することに挑戦したくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、内容面で新しい問を立てて分析を行い、新知見を導き出す、ということは、美術史家として職業的に活動している研究者にとっても非常に難しい作業になって...
美術史のレポートの書き方 ② 作品分析の仕方(形式編)
先行研究も読んで、ある程度知識をつけ、いざレポートを書く、という時に、作品について分析することを選ぶ人は多いのではないでしょうか。作品分析をする際に、一番おすすめしたい方法は、自分が関心のある芸術家の作品が置いてある美術館や、展示されている展覧会を調べて、積極的に足を運ぶこ...
美術・文芸雑誌研究のアーカイヴ
1990年代ごろからだと思いますが、美術雑誌や文芸雑誌の研究が盛んに行われるようになっています。それにともない、様々な大学や研究機関で、雑誌のアーカイヴ化が進んでいます。
美術史のレポートの書き方 ① 先行研究の探し方
皆さんは大学でレポートを書く際、どのようにテーマを決めているでしょうか。授業で見た作品や作者からテーマを決める人、展覧会や旅行で訪れた美術館で気になった芸術家について書く人、小さい頃に実家の画集で知った芸術家について書く人、様々だと思います。
研究会『イスラム美術コレクションの形成と普及』(神戸大学・2019/09/30)実施報告
本研究会は、フランスにおける「イスラム美術」の形成史から「フランス美術」の展開を捉え直し、かつ日本における「イスラム美術」受容との比較を通して「イスラム美術」という枠組みについてもより多角的に検討することを目的として開催されました。
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